脳波でゲームができるんですか!?

ゲームにアツくなった経験がある人なら「ここで自機が思ったように動いてくれればゲームオーバーにならなかったのに!」という悔しい思いをしたことがあるはず。また、そういう人だったら一度は「自機を脳波に連動して動かしたい」なんて突拍子もないことを、普通に考えたりもしたんじゃないだろうか。無論、そんなのは夢物語に過ぎなかった。そう、今までは。

じつは……出たんです。脳波に連動して操作できるゲームが、ついに出てしまったんですよ! その名も『ファンファンブレイン(funfun Brain)』。このゲームこそは脳波デバイスを装着することで脳波が機械と連動し、さまざまなシチュエーションを脳波でクリアできてしまうという夢のようなマシンなのだ!……ということらしい。今回このゲームを運よく取材することができたので、ご興味のある方はぜひご一読あれ。

 

日本初のお披露目はあのミカドで!

そもそも『ファンファンブレイン』は、アーケードゲームシーンにおいて何かと話題にのぼる「高田馬場ゲーセン・ミカド(以下、ミカド)」にて、インターネット生放送上で初めて取り上げられたもの。そのなかで、こちらも話題のプレイヤー「エアガイツ仮面」がテストプレイするという形式で紹介がはじまった。

最初の難関は「脳波デバイス」の装着。これがうまくいかないと、脳波を機械に伝えることができない。あえてガンダム的な表現をさせてもらえば、ニュータイプが装着するサイコミュ連動ヘルメットのようなものに相当する器具なのだろうか。しかし実際にはそれほどゴツいものではなく、センサーがついた黒い帯をハチマキのように頭に巻き、そこから伸びるクリップを耳たぶにはさむ程度。こんなにライトな装備で遊べるのなら、きっと人は分かり合えるって信じられる!

脳波デバイスを装着したエアガイツ仮面。青い機械からはケーブルが伸びており、それがゲーム機へと直結している。

脳波デバイスを装着したエアガイツ仮面。青い機械からはケーブルが伸びており、それがゲーム機へと直結している。

装着が完了すればゲームスタートとなるわけだが、このゲーム、じつは脳波だけですべてができるわけではない。筐体上部にあるモーションカメラと下部にあるセンサーで手の動きを認識させるほか、ときおりタッチパネルも使う複合型の入力デバイスを採用しているのだ。いやこれはもうますますガンダム的なアレじゃないですか(と現場を見ながらひとりで盛り上がっている筆者)!

 

エアガイツ仮面VS.『ファンファンブレイン』

『ファンファンブレイン』は、簡単に言うとさまざまなゲームが楽しめるミニゲーム集となっている。そんななかエアガイツ仮面が最初に選んだのはドライブゲーム。一定時間内にコースをクリアするというもので、ハンドルは手のひらの傾け具合で、スピードは集中力しだいで増減する点がおもしろい。コースの途中にはアイテムや障害物などもあり、いかにもなんとかカート風な感じがキノコを取ってイーハァといったところか。

最初は操作に若干のミスがあったが、そこはさすがのエアガイツ仮面、持ち前のゲームセンスを発揮し、すぐにコースを軽快に走り始める。途中、集中力を高めてジャンプしなければならない部分は1周目こそ失敗したものの、2周目にはみごとジャンプして完走を果たした。

脳波でジャンプできた瞬間、放送用カメラに向かいガッツポーズをとるエアガイツ仮面。上のモニターを見ると脳波ゲージがマックスである。この男、まぎれもなくニュータイプ……!

脳波でジャンプできた瞬間、放送用カメラに向かいガッツポーズをとるエアガイツ仮面。上のモニターを見ると脳波ゲージがマックスである。この男、まぎれもなくニュータイプ……!

そのあとも平均台ゲームや絵画ゲームなどをプレイしたが、今度はうまく脳波を送ることができなかったのか、芳しい結果を得られずゲームオーバーに。どうやらドライブゲームで疲れきってしまったようだ。

 

実際にプレイしてみた!

エアガイツ仮面以後もさまざまな猛者たちが挑戦した生放送が終了し、いよいよ筆者も『ファンファンブレイン』に触れるときがきた。脳波デバイスの装着も無事完了して、さっそくゲームスタート! 数あるほかのタイトルには目もくれずに選んだのは脳波でパワーを高めてモーションで発射するゲーム。これでターゲットをイメージしてファンネルに攻撃命令! とか、目標をセンターに入れてスイッチ! みたいなあの感覚をリアルに味わっちゃおうというわけですよ!

60秒で6発の弓を射て高得点を狙うというもの。集中力を高めないと、弓がしっかり的に刺さらない模様。なァに余裕でいけるさ!

60秒で6発の弓を射て高得点を狙うというもの。集中力を高めないと、弓がしっかり的に刺さらない模様。なァに余裕でいけるさ!

このゲームのキモは集中力を高めることによる弓の射出タイミングにある。何しろ規定量まで集中力バーを満たさないことには満足な成績が得られないのだ。ふおお今こそ高まれ俺の集中力! ……が、高まらないんだな、これが。

よく漫画とかの描写で「クワッ」とか「カッ」とかの書き文字とともに念波をほとばしらせるやつあるじゃないですか。アレだめ。全然だめ。自分でクワッとかやってみてるんだけど、顔だけなんですよ。どんなに気合入れてもちっとも集中力は高まらないし、これじゃただの顔芸大会です。本当にありがとうございました。

惨たんたる結果にへこみつつ、つぎに挑戦したのは迷路ゲーム。最初に3秒間だけ画面に表示されるゴールまでのルートを覚え、それが消えたあとに表示されていたルートと同じ道すじでゴールを目指すという、タッチパネル併用型のゲームだ。脳波を送り込めば、消えたルートを表示させられるヒント機能が使えるらしい。ようしつぎこそはやってみせる!

しかし、肝心のゲーム本編が意外に簡単で、最初のヒントでルートを覚えられることが多いのだ。また、ルートがまちがっていても、タッチパネルを何度も別ルートでなぞり直すことで正解がわかってしまう。これはヒント機能を使うまでもないな!20140829_FFB発表会_0420140829_FFB発表会_05

このゲームで「見える! 私にも道が見えるぞ!」ごっこをやろうとしたものの、その必要もなくクリアできてしまった! フッ笑止。

このゲームで「見える! 私にも道が見えるぞ!」ごっこをやろうとしたものの、その必要もなくクリアできてしまった! フッ笑止。

 

これからの可能性が無限大!

ゲームとしての完成度だけを見た場合はまだまだ改善の余地もあると思えたが、それはあくまでも従来のゲームと比較してという話。脳波を入力デバイスとしてここまで完成させたその技術力については、じつにすばらしいと思えた。あとは、脳波を読み取る精度が高まるほどに、ゲーム内でできることもより多くなってくるはずだ。

プレイ中にも意見が出ていたが、いずれは搭乗したロボットを自在に動かしたり、女の子とのデートを楽しんだり、自在に昇竜拳が出せたりということもできるようになるのかもしれない。そのときこそ本システムは、エンターテインメントとしてだけでなく、さまざまなシーンでその力を発揮することだろう。この「脳波デバイス」については、今後もぜひとも注目していきたい。

イケダミノロック店長と、このゲームをよく知る男「ファンファンブレイン仮面」の記念撮影。いったい何者なんだファンファンブレイン仮面……!

イケダミノロック店長と、このゲームをよく知る男「ファンファンブレイン仮面」の記念撮影。いったい何者なんだファンファンブレイン仮面……!

 

(文・FOOすけ)

【関連リンク】

ミカドゲームショー Vol.1 ファンファンブレイン

このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

FOOすけ
7つのペンネームを使い分け(本当は3つくらい)、さまざまな媒体で執筆活動を行なっている覆面ライター。でも隠しているわけでもないので、聞かれればお答えします、とは本人の弁。