【番外編】「ヌルシュー部」について!

高田馬場ゲーセンミカドの店長、イケダミノロックです!

今まであんまり語られることのなかった「ゲームセンターのお仕事」。個人経営ゲームセンターの裏側で何が行なわれているのか? お店によってもだいぶちがうと思いますが、ここでは僕の経験を赤裸々に語りたいと思います!

最近はちと年末進行でいそがしいので、番外編として、しばらく僕自身の業界への雑感コラムっぽい感じで進めます。今回は、11月よりミカドにて発足したユーザー主導型コミュニティ「ヌルシュー部」についてです!
※当原稿は僕の仕事上のつながりのある方しか見られない、クローズドでの日記をもとに内容を加筆修正したものです。

「ヌルシュー部」にゲーセンの未来がある!?

今日はレイアウト変更業務など。2階に「ヌルシュー部」の推奨するシューティングゲームを固めてイベントをしやすい感じに変更。この「ヌルシュー部」っていいね! と思ったので分析してみた。ゲーセンのビデオゲームってさ、クリアできるようになるとその後、

フェイズ1 : クリア可能な同タイトルのプレイをひたすら繰り返す!
フェイズ2 : もっとクリアできるタイトルを増やしたい!

と、意識と行動が変わると思うんだけど、主観ではフェイズ2に行く人は少数派だ。そりゃそうだ。人間は一度した苦労を好んで繰り返す生き物ではないのだ。なのでゲームセンターにとって利益にもなる、フェイズ2に行ける人を上手いこと育てられないかなー? なんて、ボーッと何年も考えていたんだけど、相×さん大塚くん発案の「ヌルシュー部」ってのは良いアイデアだ。

まず、簡単なシューティングゲームタイトルってのが人それぞれ価値観がちがうから、一概にこうだ! という定義がむずかしいんだが、それに関してはある程度、店側から「これどうよ?」とテーマを考えて提示していいと思っていた。もちろん、押し付けるつもりはないけどさ。「ヌルシュー部」は一般公募も含めて一般的評価やメーカーやシステムを問わず、とにかく簡単と言われる、または思われるタイトルをWEBにまとめ、紹介している。

根本はマニア同士の会話レベルといえば確かにそうだが、キチンとしたまとめとなると、何気に過去に前例が無い。もちろん、人によって異論もあるでしょう。しかし、そんな意見は「ヌルいから。ヌルシュー部だし、ヌルく楽しめれば別にいーじゃん」と、前にも書いたような現代的フワッとした価値観で、たくみに切り抜けている(笑)。

ゲーセン経営視点からいうとこれだけタイトルが存在するジャンルなんだから、テーマがないと商品を推せないのも事実だし。ましてや基本はレトロだからね……。よほどのことがないと話題作りは困難だ。ステレオタイプに「名作!」とか「再評価!」ってのは、2014年的にいうとデジ録サントラ買ったりとか「シューティングゲームサイド」とかを読めばもうお腹いっぱいなわけだ。申し訳ないが、ゲーセンに足を運ばせるには足りない。

そういう観点からも「ヌルシュー部」ってのは面白い販促方法だ。「シューティングゲームが下手だけどやりたい!」と思ってる人を救済し、知らない人同士みんなで楽しもう! としている(あくまでゆるく、フワッと)。これもじつは初の試みなんじゃないかと。

個人的にこの手の企画にゲーセンが生き残るヒントがあるような気がしてならない。だって、基板屋のセールやゲームレジェンドにあれだけ人が集まるのに各地のゲーセンはガラガラってやっぱおかしいよ(笑)。なんにせよ「ヌルシュー部」、今後の動向にマジ注目したいのだ。なお、俺には入部資格がない(笑)。

(文・イケダミノロック)

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著者プロフィール

イケダミノロックゲームセンター店長
株式会社INH代表取締役、高田馬場ゲーセンミカド店長。一応プロのギタリストです。ゲームとかパチンコの曲を録音させてもらったり、ゲームミュージックの公式バンドもやってます。

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