【番外編】ミカド2014年総括(後編)

高田馬場ゲーセンミカドの店長、イケダミノロックです!

今まであんまり語られることのなかった「ゲームセンターのお仕事」。個人経営ゲームセンターの裏側で何が行なわれているのか? お店によってもだいぶちがうと思いますが、ここでは僕の経験を赤裸々に語りたいと思います!

今回は2014年総括の後編です!

7月 「ストリートファイターカーニバル(以下、SFC)」のない月にどうやって企画を穴埋めするか、売上を補填していくかを考え、「J9」、「KOA」といった企画や、お客さんがプロデュースする大会などを実践。また、ひさびさにシューティングゲーム配信も再開。

自分的にプロ意識を感じないミカド事件簿に反省し、大塚君に協力してもらいミカド学園の配信も開始した。このときは、シューティング配信のプレイも基本自分ひとりでやっていた(笑)。自分の限界にチャレンジするような感じ。また、お客さんのアイデアからプロレスゲームの大会も解禁された。

8月 「夏は祭りだ!」とフェス感を出したくて毎週末にデカい大会を企画して実施。「ニッチ格ゲー三昧」、「ストリートファイターのど自慢」、「夏季超人五輪」ほかもろもろ。

この月は神がかっててさ、大山のぶ代さんのアルカノイドの入荷や、『バーチャファイター3tb(以下、VF3tb)』ブーム、ゲーセン結婚式とかゲームメディア以外がミカドを毎週取り上げてくれてありがたかったなぁ。

9月 夏商戦で疲れはてて第1週はあえて何もしなったと記憶(笑)。正直、今まではネタっぽい盛り上がりを見せていたミカドだったけど、この月は実際にお客さんがゲームを「やり込み」はじめた感があった。『VF3tb』、『燃えろ!!プロ野球 ホームラン競争』、『武力 ~BURIKI ONE~』、『ヴァンパイアハンター』、『パワードリフト』、『イグジーザス』etc.……と、毎日のように新攻略、新ネタ、スコア更新などの情報が入ってくる異常事態に(笑)。

また、お客さんからのネタ発言をヒントに『ときめきメモリアル~おしえてyour heart~』を導入、異常なヒットを記録。7月同様、「SFC」のない月のイベントシフトを踏襲しフワッと乗り切るつもりが、それ以外の副産物にかなり助けられた感。ハンター勢、RB2勢、燃えジャス勢とスタンド使いは惹かれあう…じゃないけど、新しい顔ぶれも店に現れるようになった。

さらに、ひさびさに「HMR」のライブも実現。んもう、めっちゃ盛り上がった。バンドの成長を確認できて良かった。

10月 「SFC」がない月のイベントスケジュールが2ヵ月つづくとマンネリでつまらんかも……どうしよ? と大塚君に相談したところ、「シューティング配信」毎日やろうぜ! というアイデアが出たので実現した。たしかに配信はいっさい金にならん。とはいえ、中途半端にやるのではなく、毎日やれば、その先がみえるんじゃないかと。

上手いプレイじゃなくて泥臭いプレイというテーマで実施。格闘ゲーム勢には悪いが本気でシューティングに注力した。おかげで「グラディウス部」、「ヌルシュー部」、「ぴらきち」という2015年につながりそうなコンテンツが生まれ、USTやニコ動の視聴者数もケタちがいに増加した。なんでもやってみるもんだよね。

また、自主的にプレイヤーたちが大会開催など企画運営に協力してくれるようになったのも副産物だった。悔いがあるのは、大須君との達人王の対決かな……。10年前なら話題になったろうけど、俺自身がオーバーワークでプレイはボロボロだし、やっただけで終わってしまった感、残念。

11月 「SFC」の3回目を実施。平日毎日大会を処理するのは大変だけど、過去2回の経験を活かしイベントは好評だった。さらに2015年は「VF3tb世界大会」のような企画がゲーセン業界復興の一端を担いそうな予感がしたのでその辺を踏襲した仕込みを進める。

ほかにもハンター全国大会などゲーセンブームにますます拍車がかかるも、俺自身の処理能力にここらで限界が来た。ひとつの店で多数の人が関わり、コンテンツがひしめき合いはじめると、情報や各員の思惑、スケジュールの管理、調整、整理、統制など困難となり、気がつけば俺ひとりではもはや処理が不可能な規模に。ミカドは短期間で巨大化し過ぎたようだ。

企画も運営もその場その場を淡々と処理することは確かにできる。しかし、問題はそのクオリティやパフォーマンスだ。クオリティ向上や、最高のパフォーマンスを引き出す時間、人員が以前より絶対的に足らんのだ。その場だけ、わあーい!と盛り上がるのみなら意識が高い低いではなく、ゲーセンにそもそも行く必要がない。気の合う連中同士、居酒屋でゲーム談義してた方がはるかに手軽だし、その場は十分楽しめる。

だから、ゲーセンはそれだけじゃ駄目なんだ。考えもなしになんとなく運営していたゲーセンは一軒、また一軒と閉店してしまい今があるわるけで、イベントひとつひとつ、稼動タイトルひとつひとつの意義や意味が今は重要だし、大事なのだ。

と、まあ、そんな感じで11月は毎日……いや、今現在も悶々としてる(笑)。個人的にこの月に「BAD RAIDEN」のライブを実施したのは、ある意味、気分転換とか現実逃避だったのかも(笑)。

12月 とっ散らかったイベントや企画の情報整理、調整をするため、火曜日と木曜日はイベントを廃止した。こういった情報整理、振り返りをする時間が今後のミカドや自分自身のために、今は絶対必要。依然、悶々とした状況は変わってない……が、迷ったときは基本に立ち返るのが一番! 今一度、店の問題点を洗い出し、ひとつひとつ解決していこうかと。

だが、ボーッとしてると年末年始という繁忙期はすぐにやってきてしまう(笑)。来店するお客さんに感謝しつつ、年末年始も全力でやるしかねえ! と、年明けの瞬間までイベントやってました(笑)。31日は8時間以上実況やってたなぁ……。

最近よくいろんな場所でミカドの企画運営についておほめいただくことが多いです。ありがとうございます。しかし、それとは逆に「立地が良いから」「ミカドだから」とかなんかウチが特別であるというような意見も耳にしますが、僕はその意見を真っ向否定します!

なにせ少ない人数で回してる中小企業のゲーセンですし、資金的にはウチは最弱クラスの店舗だと認識しています。内情は意外と必死です(笑)。勢いまかせな部分は否めませんが、「来ていただいたお客様を楽しませる!」っていう目的をいつも意識して企画運営を実施しております。

いきなりガツンと儲ける時代はもう終わりました。最初は4人とか5人の参加者でもいーじゃない、2015年はゲームセンター業界全体が楽しくなるよう今まで以上に努力しますよー!

(文・イケダミノロック)

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著者プロフィール

イケダミノロックゲームセンター店長
株式会社INH代表取締役、高田馬場ゲーセンミカド店長。一応プロのギタリストです。ゲームとかパチンコの曲を録音させてもらったり、ゲームミュージックの公式バンドもやってます。

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