2014年11月。去年のことになりますが、埼玉県は熊谷市にある「アーケードゲーム博物館計画倉庫(以下、博物館倉庫)」の開放日ということで、取材に行って参りました! そもそも、この「アーケードゲーム博物館計画」とは、アーケードゲームの基板や筐体を購入するほどのゲームマニアたちによる、アーケードゲームの保存を目的とした団体。しかし、「ただゲームを持っていてもしょうがないじゃない!」ということで、株式会社タイトーさんの倉庫をお借りし、それらのゲームを一般の人たちが遊べるようにしているのが「博物館倉庫」なんですね。

なつかしきアーケードゲームたちとご対面!

博物館倉庫に入るとそこは夢のような世界! 『アフターバーナーII』、『メタルホーク』、『ソーラーアサルト』といった大型筐体もののゲームを中心に、さまざまなアーケードゲームが、ところせましと並んでいました! アップライト筐体なども置いてあって、往年のゲームセンターをほうふつとさせます。

かつて大ヒットを飛ばしたゲームが一堂に集結! こんな光景、当時にもなかったかも?

かつて大ヒットを飛ばしたゲームが一堂に集結! こんな光景、当時にもなかったかも?

映画「THE NEXT GENERATION -パトレイバー-」で使われたゲーム筐体! 博物館倉庫運営スタッフの手によるオリジナル筐体とのこと。

映画「THE NEXT GENERATION -パトレイバー-」で使われたゲーム筐体! 博物館倉庫運営スタッフの手によるオリジナル筐体とのこと。

それらのゲームひとつひとつを、心底、楽しそうにプレイしている来場者の方々。なかには親子連れなどもおり、きっとお父さんが夢中だったゲームを子供と一緒に遊んでいるのでしょう。そういった光景を見ているだけでも、何かこう、心にグッとくるものがあります……。

懐かしのゲームや、思い入れがあったゲームなど、皆さん本当に楽しそうにプレイされているのが印象的。

懐かしのゲームや、思い入れがあったゲームなど、皆さん本当に楽しそうにプレイされているのが印象的。

今となっては貴重なアイテムたち。こういうものが見られるだけでも、本当にすごいことなんですよ!

今となっては貴重なアイテムたち。こういうものが見られるだけでも、本当にすごいことなんですよ!

ちなみに、博物館倉庫はあくまでも博物館的な形で施設を開放しているだけなので、ゲームをするのにプレイ料金がいらないんです! 入場料金なども必要なく、あれもこれもすべてがフリープレイ。最初に夢のような世界と申しましたが、もうこれ夢の世界の実現ですよね。 でも、夢が現実になった裏には、運営スタッフの並々ならぬ苦労もあるわけで……と、そちらについてはのちほど、インタビュー記事をご覧くださいませ。

ゲームの上手いおじさまはモテる(気がする)

この博物館倉庫への来客者の方々のなかには、ワタクシを含め、いわゆるアラフォー世代のおじさまもちらほらといらっしゃいます。しかし、彼らのプレイの上手いこと上手いこと。きっと当時はバリバリのゲーマーだったであろうことが、その動きからも見て取れます。難度の高いゲームをさっそうとクリアしていく様は、もうカッコイイとしか言いようがありません! これはまちがいなくモテる!

『コラムス』の上手かったおじさま。このとき背後にはギャラリーもたくさん。ちなみにこのおじさま、『アフターバーナーII』もお上手でした!

『コラムス』の上手かったおじさま。このとき背後にはギャラリーもたくさん。ちなみにこのおじさま、『アフターバーナーII』もお上手でした!

まぁそんなわけで、ワタクシとしましても、ここはひとつ、かつてトップスコアを狙おうとした気配を見せたことが若干あったのかもしれない、というぐらい(つまり普通)にはやりこんだゲーム『チェッカーフラッグ』でいっちょいいとこ見せたるワ! 解説しよう! 『チェッカーフラッグ』とはコナミによる縦スクロール・トップビュー型のレーシングゲームである。ハンドルとギア、アクセル、ブレーキといったオーソドックスな操作系統と、同社『ロードファイター』から連綿と受け継がれるドライブゲームのエッセンスを(たぶん)余すところなく散りばめつつも、当時最高峰のグラフィックスと重厚なサウンドにて演出することで臨場感たっぷりのカーレースが楽しめるという大型筐体ゲームなのだ!

これが『チェッカーフラッグ』だァーッ!今あらためて見ると、この筐体ってこんなに小さかったんだなぁと思います。

これが『チェッカーフラッグ』だァーッ!今あらためて見ると、この筐体ってこんなに小さかったんだなぁと思います。

……ええまあ、結果としては最初のプレイで1ステージもクリアできず、その後数回トライしたものの3ステージ(最終ステージ)はクリアできませんでしたけどね。確かこれそこまで難しくなかったはずなんだけど……ああ、ランクがベリーハードだったのかな(^^)?(編注:ちがうと思います)

『ギャラクシアン3』シアター6で遊べる!

筐体群がひしめく奥の方には、なにやら小屋みたいな建物が。そう、これこそ、博物館倉庫の目玉とも言える超大型ゲーム『ギャラクシアン3』! 博物館倉庫のプロジェクトは「このゲームをずっと残しておきたい」という運営スタッフの熱い想いからスタートしたと言ってもいいぐらいの大事なゲームなんです。

写真奥、人だかりの後ろにあるのが『ギャラクシアン3』。このときは「プロジェクト・ドラグーン」を遊ぶことができた。

写真奥、人だかりの後ろにあるのが『ギャラクシアン3』。このときは「プロジェクト・ドラグーン」を遊ぶことができた。

筐体のなかを見ると、6台のシートすべてがしっかりと稼働しています。このメンテナンス状態の良さも、運営スタッフの努力のたまものと言えるでしょう。もちろんゲームの進行もまったく問題はなく、当時の迫力をそのまま楽しむことができちゃいます。

かっこいいシート。音響設備もしっかりとしており、迫力のサウンドを楽しむことができる。

かっこいいシート。音響設備もしっかりとしており、迫力のサウンドを楽しむことができる。

驚くべきは、運営スタッフのサービスぶり。当時、ナムコ・ワンダーエッグで稼働していた『ギャラクシアン3』において専任の係員が行なっていたアナウンスを、運営スタッフが行なってくれるんです。これには当時を知るプレイヤーも大喜びにちがいありません。

この大画面に展開する映像と響き渡るサウンドは、やっぱり実機でなければ味わえない!

この大画面に展開する映像と響き渡るサウンドは、やっぱり実機でなければ味わえない!

しかも、慣れたプレイヤーには飽きさせないように難度を高くするなどランク設定も調整してくれますし、時期によってはシナリオの差し替え(「プロジェクト・ドラグーン」または「アタック・オブ・ザ・ゾルギア」)もあるとか。こんな楽しみ方をさせてもらえるのも、運営スタッフの熱意があってこそですね。

ゲーマーなら一度は行ってみてほしい!

写真ではお見せできないのが残念ですが、博物館倉庫は株式会社タイトーさんの敷地内にあることもあり、「これぞタイトー!」といった貴重なタイトルとして、古いものではエレメカタイプのゲームや『スペースインベーダー』、新しいものだと『ダライアスバースト アナザークロニクルEX』なども設置されています(2014年11月現在)。 また、博物館倉庫にはメモリアルノートなども設置されており、かつてこの地を訪れたゲーム業界の有名人などの足跡も見ることができます。 古いビデオゲームや大型筐体などが、これだけの規模で現存、しかも動かせる施設というのは、ほとんど残っていないのが現状です。資料的な意味でもその価値は計り知れないこれらの品々は、往年のゲーマーだけでなく、若いゲーマー、ゲームクリエイターの皆様も、一度見ておいて損はないかもしれません。 なお、次回の倉庫開放日は2015年5月4日(月・祝)とのこと。お時間のある方は、ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

(文・FOOすけ)

■関連リンク

アーケードゲーム博物館計画 「アーケードゲーム博物館計画」の代表を務める伊藤氏のインタビューはこちら

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著者プロフィール

FOOすけ
7つのペンネームを使い分け(本当は3つくらい)、さまざまな媒体で執筆活動を行なっている覆面ライター。でも隠しているわけでもないので、聞かれればお答えします、とは本人の弁。