『レディアント』

(ナレーション)昔むかし、まだゲームセンターが「不良のたまり場」などと言われていた頃。気分を高揚させる電子音に囲まれながら、ひたすらゲームを遊んでいたあの懐かしい日々。……そして気がつけばン十年。大人になった僕らが当時ゲームに向けていた情熱は、もう消えてしまったのだろうか? 否! 今も心にくすぶっているはずのその思いは、きっと、そう、またきっと輝きを取り戻すはず! そしてその日は……今日なのだ!(ナレーション終わり)

というわけでみなさまこんにちは。このコーナーでは、日々のお仕事にお疲れの「もとゲーマー」なかたがたに、確かにあの頃持っていた何かを取り戻してもらうべく、流浪の三流ゲーマーFOOすけがそのお手伝いをしていこうという企画でございます。評判がよくないと第2回は無いらしいので、いつまでたっても第2回が掲載されないときは察してくださいね。

さて本題です! 記念すべき第1回目に紹介するのは『レディアント』というゲーム。

とにかくカックカクやぞ。カックカクなんです。このカクカクが僕を弱くする。

とにかくカックカクやぞ。カックカクなんです。このカクカクが僕を弱くする。

ほらもうタイトルだけでなんだか胸がドキドキしてきたでしょう? オールドゲーマーっていう人種はこういったドット絵にはホント弱いんだから。このゲームそういうとこガンガン突いてくる。そりゃもうガンガンきますよガンガン。弱いとこ攻めるのはプロレスの常識。プロレスよく知りませんけど……。

いやプロレスはどうでもいいんです!? そこじゃなくてゲームの話をしよう(風のように)。このゲーム、いわゆるシューティングゲームなんですが、シューター(※1)にはたまらない要素のひとつ、ランキング機能が搭載されてるんです。

今どきの若者にはランキングと言っても「は?」って感じかもしれないけれど、昔のシューターは「ランキング」って聞くだけでグッときちゃう。それだけじゃない。もし親御さんがアラフォー世代のシューターだったら、眠っているとき耳もとでぜひこう言ってあげてください。「もうすぐスコア集計締め切りだよ?」って。そこに「ベーマガ」とか「ゲーメスト」ってつけ足してもいいですよ。たぶんそれだけでビビクンッってなって起きると思います。おもしろい生態ですよね。まぁならないかもしれませんが、そのときはスッパリあきらめてください(何かを)。

何でしたっけ。そうそうランキング機能でした。これを紹介記事的に書けば「ランキング機能搭載! 世界中のプレイヤーとスコア争いができる!」てな具合のスバラシイシロモノがついてるわけですね。つまりここのランキングで1位を取れば世界一。そりゃもうアナタ、全一(※2)もいいところですよ。マジ狙うしかない。

これがウワサの世界ランキングかぁ~! ここにもし昔のゲーマーの名前が出てきたらきっとお父さんたち胸熱だな。

これがウワサの世界ランキングかぁ~! ここにもし昔のゲーマーの名前が出てきたらきっとお父さんたち胸熱だな。

さあつぎにゲームモードだ(だんだん楽しくなってきたぞ!)。これには「カジュアル」「サバイバル」「ハードコア」の3種類が用意されていて、あとに紹介したモードほどゲーム内容がむずかしくなる仕様となっております。真のゲーマーの場合、こっちがやめろって言ってんのにイキナリ「ハードコア」から始めちゃうから要注意。しかもほっとくとクリアまでするからあなどれない。あなたのおうちでこの「ハードコア」モードをクリアして「お父さんもまだまだいけるなはっはー」とか言ってたらそのお父さん確実に昔、巣鴨キャロットとかに通ってたクチですよ。マジヤバイ。

ゲームモードを選択したあとはシナリオも選ぶわけだけど、これは初めてプレイするなら最初の「侵略」からやるしかないです。でもシナリオ自体はとてもおもしろくて、いかにもアメリカ~ンな雰囲気のストーリーなので、ぜひスキップせずに楽しんでくださいね! なお「侵略」クリア後に「未来」、さらにそれをクリアすると「終末」がプレイできるようになりますぞ。

ほとんどのキャラクターは粗いドットで構成されている。あえてね。しかし色づかいはとても美しい。これはまちがいなく職人芸だよ(マニア・談)!

ほとんどのキャラクターは粗いドットで構成されている。あえてね。しかし色づかいはとても美しい。これはまちがいなく職人芸だよ(マニア・談)!

さていよいよ肝心のゲーム部分ね。自機「マックス・ブラスター」は、この広い画面のなか、左右にしか動くことができない。左右て。いまどき左右のみて。どこまでオールドゲーマー殺しなんでしょうねこのゲーム? 先に紹介したこのゲームのポイントを羅列するだけで、軽く気絶しちゃう人もいるんじゃないかな。いないか。いないわ(いませんでした)。

そして自機のショットは自動発射。これはまぁスマホならではの操作形態ということですかね。確かに左右移動を両手でやると、ショットどうやって撃つんだよって話になりますから。ゆえにオート。これには三流ゲーマーFOOすけも納得せざるを得ない……!

ここまでが基本。これでようやくゲーム本編の話ができるね。とは言え最初はチュートリアルみたいなものだから、軽く隕石とかを撃ったり避けたりしながら淡々と進んでいくだけ。でもその隕石がまたなんていうんでしょうね、昔のアタリが出してたゲームのワイヤーフレーム的な絵ヅラで迫りくるわけですよ。このゲームの制作者、オールドゲーマーのツボを心得すぎてる。

そこを過ぎるとついに本作の敵が登場。その御姿は……まちがいなくアイツです。たぶんかの「あらし」がかぶってる帽子で見た的なアイツです! しかもこのエイリアンどもが編隊を組んで襲ってくるというのが……たまらない……!

どこかでお見かけしたような感じのあなたはもしかして……えっ「ゾワー大王」? すみません人ちがいでした。おっかしいな。

どこかでお見かけしたような感じのあなたはもしかして……えっ「ゾワー大王」? すみません人ちがいでした。おっかしいな。

敵が出てきたら、あとはシューティングの基本どおり避けては撃ち、撃っては避けという流れなんだけど、スコアかせぎのポイントがまた結構アツい。ざっとまとめてみよう。

・敵を撃破するたびにスコア倍率がアップ(一定時間ごとに減少、自機撃破で1倍に戻る)。
・登場時の編隊飛行中にすべて撃破するとパーフェクトボーナス追加。
・敵襲撃中に撃破するとボーナススコア追加。

基本はこんなところ。つまり、被弾しないで敵を撃破しつづければ、どんどんスコアが高まるというわけだ。全一を狙うならワンコインノーミスクリアが絶対条件、ってやつですね(お父さんビビクンポイント)。なお、自機は普通の敵弾なら1発耐えられるほか、ザコ敵なら本体に触れても大丈夫な仕組みとなっている。

ちなみに、撃破した隕石や敵は、ときおり「クレジット」やアイテムを落とす。これをうまくキャッチできれば、「クレジット」ならいわゆるゲーム内通貨が、アイテムならキャッチしたアイテムに応じた効果が発動するぞ。

敵が落としたものは可能なかぎり拾っておきたい。ただし、拾うのに集中しすぎて敵の攻撃を食らうこともよくあるので注意!

敵が落としたものは可能なかぎり拾っておきたい。ただし、拾うのに集中しすぎて敵の攻撃を食らうこともよくあるので注意!

各ステージをクリアするたびにショップへと移動する。ショップでは所持金に応じて自機が使用可能な各種ショットと、追加ライフ(エクステンド)を購入可能。ちなみに本作は売り切りソフトなので追加の課金要素はございません。

なお、ショップで売っている武器は6種類。各武器のレベルは1~10まで用意されており、レベルが上がるほど射出間隔が短くなったり、攻撃範囲などが広くなるといった変化がある。

■ショップで売っているもの
名称 ステータス
スマホゲでよみがえるあの頃。_1_06_1 バルカンキャノン 初期装備。レベルが上がると横に広くなる
スマホゲでよみがえるあの頃。_1_06_2 バイオブラスター 弾速・攻撃範囲ともに難ありだが一撃が強力
スマホゲでよみがえるあの頃。_1_06_3 プラズマガン 射出された弾がゆるやかな弧を描いて飛ぶ
スマホゲでよみがえるあの頃。_1_06_4 貫通レーザー 威力の高いレーザー。敵を貫通するのも魅力
スマホゲでよみがえるあの頃。_1_06_5 誘導ミサイル スピードは遅いが追尾能力がある弾を撃てる
スマホゲでよみがえるあの頃。_1_06_6 スマートガン 低威力だが射出数が多い。誘導性能も若干だがある
スマホゲでよみがえるあの頃。_1_06_7 追加ライフ 自機が1機増える

 

個人的なオススメはプラズマガン。弧を描く弾が当てやすいし、レベルが上がれば直進する弾も撃てるようになるので死角は少ない。威力も標準的で、序盤はこれだけをレベルアップしていればラクにクリアできるはず。ただし、その攻撃範囲の広さから意図しない敵まで撃破することがあるため、スコア狙いには不向きかも?

基本的にはここまでに説明した内容の繰り返しでシナリオが進んでいく。やや単調かもしれないが、途中には中ボスが登場するし、ラストにはシナリオの大ボスも控えている。道中でしっかりとそれらを撃破するための武器を強化しつつ対決のときを待とう。 スマホゲでよみがえるあの頃。_1_07 以上、簡単ではあるがオールドゲーマーに喜んでいただけそうなゲーム『レディアント』の紹介を終わる。今どきの弾幕シューティングのような派手さはないが、古きよき時代の基本とでも言おうか、そのような根っこの部分をしっかりと押さえたゲームに仕上がっているのは、何ともうれしいかぎりではないだろうか。あの頃、ゲーセンや駄菓子屋で硬貨を握りしめていた少年たちに、ぜひ一度遊んで欲しいゲームだ。

(文:FOOすけ)

※1……シューター:シューティングゲームを好んでプレイするゲーマーのこと。じゃあ格闘ゲーマーはファイターなの? というとそういうわけではないみたい。ふしぎ。

※2……全一:「全国一位」の略称。昔はスコアランキングでトップを取ることを「全一」と言っていた。たぶん全ツッパするときに「全ツ」って言うのと一緒だと思う。

 

<無料版>※1ステージしか遊べません。

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<通常版>

 

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<HD版>

 
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著者プロフィール

FOOすけ
7つのペンネームを使い分け(本当は3つくらい)、さまざまな媒体で執筆活動を行なっている覆面ライター。でも隠しているわけでもないので、聞かれればお答えします、とは本人の弁。