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本誌「東京ゲームショウ2014」レポートにてお届けしたゲーム『タロティカ・ブードゥー』。その最新(?)情報が編集部に届いたので、またまた紹介していこう。なお、今回は本誌読者宛のスペシャルムービーも用意されている。こちらもぜひ視聴していただきたい。

『タロティカ・ブードゥー』ってどんなゲームなの?

本作はRPGの要素を一部取り入れたアドベンチャーゲーム。グラフィックや各種UIがかなり「ゆるめ」に作られており、心地よい脱力感に包まれながらプレイできる異色の作品だ。オリジナル版はMSX(わかるかな?)用として作られており、往年のパソコンゲームが好きだったプレイヤーであれば、その不思議な雰囲気にたちまち魅了されること疑いないだろう。なお、公式サイトにおいて、本作はつぎのように説明されている。

――火の精につかさどられた不思議な古き館を探検して奥へと進んでいき、謎を解いて扉を開き、最終的に住人を連れて脱出するゲームです。館には刻一刻と旅客機が墜落に迫っているのですが、 住人たちは夕食を終わらせないと言うことを聞いてくれそうもないのです。あなたの目的はあちこちにいる家族を中央の居間に集め、レシピを見つけ、キッチンを使えるようにして家族に料理をごちそうしたのちに脱出することです。家の扉はなぜかあちこち閉まっているので敵を倒したり、何かを操作して開け進みます。――

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旅客機の墜落が迫っているというのに、なぜか夕食を食べるまで頑として動かない住人、そしてそれを救おうとする主人公……。こんな展開になる理由はよくわからないが、そういうゲームなんだから仕方ない! という潔さも、何とも昔のゲームっぽくてスバラシイです。そうだよ、いいじゃないか人が救われるんだから、ねえ? それは今の時代に失われつつある人の絆というものを、ゲームを通じて僕らに伝えてくれているのではないだろうか。……ちがうだろうか。

絶妙な「間」で表現される楽しさが魅力!

アドベンチャーゲームのだいご味でもある、場面ごとの謎解き。もちろん『タロティカ・ブードゥー』にもその要素はたっぷりと盛り込まれているが、単純に仕掛けが用意されているだけではない。仕掛けを解く最中や、解いたあとの過程の表現にはいつもひと工夫なされており、そこにこそ本作の真髄があるのだ。

開かない扉がある。こういうときは、カーソルを動かして気になる場所をとことん調べてみるといい。これぞアドベンチャーゲームの基本。

開かない扉がある。こういうときは、カーソルを動かして気になる場所をとことん調べてみるといい。これぞアドベンチャーゲームの基本。


たとえば敵と戦う場合、単純に「『たたかう』コマンドを選ぶ」といった形ではなく、みずから剣を振る動作、または防御する動作を十字キーの上下で行なう必要がある。しかも攻撃と防御の動作にはモーションが用意されており、攻撃を終えるまでは上方向に、防御する場合は下方向に十字キーを一定時間入力しつづけなければ動作が成功したと判定されず、攻撃できない、または防御できない状況におちいってしまう。

戦闘は手に汗にぎるリアルタイムバトル。敵に攻撃されそうなときは方向キーを下に入力しつづけ「防御」を、敵にスキができたら方向キーを上に入力しつづけ「攻撃」を行なおう。なお、攻撃を受けるとじょじょに「いのち」が減っていく。このゲージが尽きる前に素早く敵を倒せ!

戦闘は手に汗にぎるリアルタイムバトル。敵に攻撃されそうなときは方向キーを下に入力しつづけ「防御」を、敵にスキができたら方向キーを上に入力しつづけ「攻撃」を行なおう。なお、攻撃を受けるとじょじょに「いのち」が減っていく。このゲージが尽きる前に素早く敵を倒せ!

通常のゲームであれば「たたかう」→攻撃がヒット→「○○を倒した!」といったある種デジタル的な表現に対して、本作は入力動作やアニメーションを用いてその過程まで描くことで独特の「間」を作りだし、いい意味でムダの多い、アナログ的な味わい深い表現を行なっているのである。そして、この「間」を楽しめるところが『タロティカ・ブードゥー』の良さでもあるのだ。

【『タロティカ・ブードゥー』(MSX版)プレイ動画】


そこを理解できればアナタも『タロティカ・ブードゥー』のトリコになることはまちがいなし! なお、本作のPC版は近日リリースということなので、期待しつつ続報を待とう。最後に、「スマホゲdb!」読者宛として開発元TPM.CO SOFT WORKS代表・東郷氏よりステキな動画メッセージが届いているので、こちらもぜひご覧いただきたい。

【開発者・東郷氏による『タロティカ・ブードゥー』BGM演奏動画】

 

(文・FOOすけ)

COPYRIGTH 1998,2014 by TPM.CO SOFT WORKS

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著者プロフィール

FOOすけ
7つのペンネームを使い分け(本当は3つくらい)、さまざまな媒体で執筆活動を行なっている覆面ライター。でも隠しているわけでもないので、聞かれればお答えします、とは本人の弁。