Xbox 360、アーケードとシリーズを重ねてきたモスのキャラクターシューティング『カラドリウス』に、待望の新作が登場!! 8月28日に発売されるプレイステーション3用『カラドリウス ブレイズ』の発売に先駆け、7月27日に東京・高田馬場にあるゲーセン・ミカドにて行なわれた「『カラドリウス ブレイズ』公開ブロガー体験会 in 高田馬場ゲーセン・ミカド」に参加してきたので、そのレポートをお届けしたい。

 

今では珍しくなったゲーセンらしいゲーセンで

JR高田馬場駅戸山口から徒歩30秒という位置に、会場となるゲーセン・ミカドはある。1階にはビデオゲームの大形筐体に、ピンボール、そして2階には対戦格闘を中心としたビデオゲームがずらりと並び、プリクラやプライズマシンの姿はない。ここ、ゲーセン・ミカドは今では絶滅寸前となってしまったビデオゲーム中心のゲームセンターなのだ。

JR高田馬場駅戸山口から30秒、早稲田口からでも5分とかからずたどり着けるゲーセン・ミカド。

JR高田馬場駅戸山口から30秒、早稲田口からでも5分とかからずたどり着けるゲーセン・ミカド。

体験会の会場となったのは、2階の最奥部にしつらえられた小さな特設ステージ。前作にあたるアーケード版『カラドリウスAC』が大量に稼働するなか、予定の15時より少し遅れてイベントは、はじまった。

ところで、家庭用ゲーム機の新作体験会を、なぜゲームセンターで行なうのだろう? 気になって開発元であるモスの森岡氏にたずねてみたところ、同社とこのゲーセン・ミカドは『雷電』シリーズをリリースしてきた当初からご縁があり、昨年12月21日には前作にあたる『カラドリウスAC』のイベントも行なわれたそうだ。その際はグラビアアイドルのうしじまいい肉氏も出演。ゲストプレイヤーがノーミスでボスを倒し、羞恥ブレイク(後述)を成功させるたびに、登場キャラのひとり、アレックスのコスプレをしたうしじま氏がリアルで羞恥ブレイクを行なうという、なんとも刺激的な演出が見られたという。気になる人は、ぜひ検索してみてほしい。

イベントの司会進行役は、ゲームセンター・ミカドを運営するINHの池田 稔氏。ゲストプレイヤーである太菱氏のプレイがプロジェクターで壁面に投影され、それを『カラドリウス ブレイズ』の開発ディレクターを担当したモス第一開発部部長の星野 仁氏が解説していく、というスタイルだ。

手慣れたトークで進行役を務める池田 稔氏(左)と、開発を担当したディレクターの星野 仁氏(中央)、それにゲストプレイヤーの太菱氏(右)。

手慣れたトークで進行役を務める池田 稔氏(左)と、開発を担当したディレクターの星野 仁氏(中央)、それにゲストプレイヤーの太菱氏(右)。

 

旧2作をまるまる収録

今回発売される『カラドリウス ブレイズ』は、シリーズとして3作目にあたる。バランスの再調整や新要素追加が施されつつ進化をつづけてきているが、基本となる部分はおなじ。個性的な女性キャラクターが多数登場するキャラクターシューティングで、ゴシックホラー的な世界観のなか、ゲームの進行にあわせて彼女たちの物語が織られていく。

『カラドリウス』といえば、条件を満たすとキャラクターの衣装が破れる「羞恥ブレイク」というセクシーな要素が大きな特徴。ともするとこれだけに注目が集まりがちだが、通常弾と画面を一掃するボムのほかに、エレメントシュートという特殊な3種類のショットがあり、これらを上手く使いこなすことで戦略性の高いゲーム進行を楽しむことができる。シューティングゲームとしても非常に高い完成度を誇っているのだ。

本作では1作目であるXbox 360版がそのまま遊べる「オリジナルモード」、2作目のアーケード版『カラドリウスAC』を再現した「アーケードモード」、そしてアーケード版をベースに、さらに新要素を追加してパワーアップした「エボリューションモード」と、3つのモードを搭載している。そういう意味では、新作の『カラドリウス ブレイズ』に加え、旧2作も同梱されているに等しいと言えるだろう。

3つのモードが収録された『カラドリウス ブレイズ』。画面中央の「エボリューションモード」が本作で新たに追加された新モードだ。

3つのモードが収録された『カラドリウス ブレイズ』。画面中央の「エボリューションモード」が本作で新たに追加された新モードだ。

スクリーンに投影されるゲーム映像を見ながら、池田氏と星野氏が『カラドリウス ブレイズ』の新要素を中心とした見どころを解説していく。

スクリーンに投影されるゲーム映像を見ながら、池田氏と星野氏が『カラドリウス ブレイズ』の新要素を中心とした見どころを解説していく。

 

ノーミスでボスを倒すとお楽しみのCGイラストが!

新たに搭載された「エボリューションモード」ではふたり以上の新キャラクター追加、ステージ3と4のあいだに新ステージ追加など、シリーズとして順調な進化を遂げているという印象だ。今回のイベントは「ブロガー体験会」と銘打たれ、前述の太菱氏のほかにも、著名なゲームサイトやブログの執筆者が招待されていた。プロジェクターで投影されるそうしたゲストのプレイを踏まえながら、池田氏の手慣れた司会進行と、ディレクター星野氏の解説で、シリーズとしての基本的な特徴ならびに『カラドリウス ブレイズ』の新要素がつぎつぎと語られていった。

『バレットソウル -インフィニットバースト-』などのプロデューサーを務めた5pb.(MAGES.)の盛 政樹氏もゲストプレイヤーとして登場。

『バレットソウル -インフィニットバースト-』などのプロデューサーを務めた5pb.(MAGES.)の盛 政樹氏もゲストプレイヤーとして登場。

星野氏によると、新モード「エボリューションモード」では、スコアの加算システムにも違いがあるという。エレメントシュートのゲージがすべて50%以上の状態にあるときに、エレメントシュートのボタン3つを同時に、あるいはL2を押すことで「エボリューション」が発動、画面全体の敵弾が消滅すると同時に攻撃力が増加し、また、敵を倒したときの得点にかかる倍率「スコアレート」が上昇しやすくなるのだそうだ。「より遊びやすく」というコンセプトも重視していたそうで、出演声優さんのフルボイスで解説されるチュートリアルも装備しているとのこと。

本作の「エボリューションモード」で新たに追加された新ステージ。緑豊かな森がモチーフになっている。

本作の「エボリューションモード」で新たに追加された新ステージ。緑豊かな森がモチーフになっている。

やはり会場が沸いたのは「羞恥ブレイク」の新画面が披露された瞬間。「ストーリーモード」では、ノーミスでボスを倒すと、そのキャラクターの羞恥ブレイクを描いた1枚の描き下ろしイラストが全画面に表示されるのだ。これもまた、『カラドリウス』の新要素のひとつ。

新ステージのボスキャラと、新キャラクターニーナ・トワイニングの「羞恥ブレイク」。CERO D(17歳以上対象)となったことで、「羞恥ブレイク」の表現はより過激に!!

新ステージのボスキャラと、新キャラクターニーナ・トワイニングの「羞恥ブレイク」。CERO D(17歳以上対象)となったことで、「羞恥ブレイク」の表現はより過激に!!

 

新たな遊び方を実現する「シンクロプレイ」

そうした流れの中、満を持して、しかし意外とあっさり発表となったのが、新システムの「シンクロプレイ」だ。本作の公式サイトでもそれまで触れられていなかった、このイベントで初披露となる要素で、本モードを有効にすると、ひとりでふたり分の機体を操作することが可能になる。ふたり目のキャラクターの機体は完全無敵で、以下のような挙動をする。

・上下は同方向、左右は反対方向
・通常弾、エレメントシュートなどの攻撃はメインの機体に対応したものを同時発射

僚機の動きは自機の鏡写し、と言えばわかりやすいだろうか。ふたり目の機体は無敵というところも大きなポイントで、プレイヤーは基本的に自機の動きに専念していればいいのだ。会場では、『グラディウス』のオプションなどに例えられていた。

ひとりでふたり分のキャラクターを操作する新システム「シンクロプレイ」。ふたり目の機体は自機と左右対称の動きを見せる。

ひとりでふたり分のキャラクターを操作する新システム「シンクロプレイ」。ふたり目の機体は自機と左右対称の動きを見せる。


また、自機と僚機がある程度以上に接近すると、その周囲に敵弾を打ち消すシールドが発生するほか、ダブルプレイ(ふたり同時プレイ)と同様にステージ間に見られるストーリーシーンが変化するといった要素もあった(難度が上がることはない)。

このシンクロプレイでは、SELECTボタンを押すと、僚機の位置を固定できるという点もおもしろい。僚機をいわば固定砲台のように使えるわけで、ボス戦などで上手い位置に固定できれば非常に攻略が楽になる。こうした細部を知るほどに、「シンクロプレイ」は「より遊びやすく」という本作のコンセプトに沿って導入されていることがよくわかる。

僚機をSELECTボタンでロックして、ボスキャラクターへ集中砲火を浴びせる。「シンクロプレイ」ならではの戦略的な戦い方をいろいろ考えるのはかなり楽しそうだ。

僚機をSELECTボタンでロックして、ボスキャラクターへ集中砲火を浴びせる。「シンクロプレイ」ならではの戦略的な戦い方をいろいろ考えるのはかなり楽しそうだ。


本作ではキャラクターごとに攻撃のパターンや能力に違いが設けられている。どういう組み合わせでキャラクターを選ぶかによって難度は変化するし、また、ボス戦などで僚機をどの位置に固定するかを考えるのもまた楽しい。なお、「シンクロプレイ」は「エボリューションモード」だけでなく、「オリジナルモード」や「アーケードモード」でも利用することが可能だ。

「シンクロプレイ」ではステージ間のストーリーシーンも変化する。選んだキャラクターの組み合わせによって、さまざまな会話のバリエーションが。

「シンクロプレイ」ではステージ間のストーリーシーンも変化する。選んだキャラクターの組み合わせによって、さまざまな会話のバリエーションが。

 

クライマックスは声優さんたちによるミニトークライブ!

じつはこの体験会にはサプライズ企画が用意されていた。なんと作中でキャラクターの声を当てている3人の声優さんによるミニトークライブが開かれたのだ。登壇されたのは、レイズ・ナージェ/アイラ・ジェナ・パルシオン役で本作の主題歌を歌っている笹本菜津枝さん、アレックス・マーティン役の内田愛美さん、ラスボスであるベルゼブブを演じる羅 弘美さんの3人。それぞれが演じたキャラクターについて池田氏から問われると、

「アイラは真面目なキャラクターで、演じやすくて楽しかった」(笹本さん)
「アレックスはまっすぐで素直なキャラ。みんなを率いるタイプだけど、自分とは正反対」(内田さん)
「妖艶な感じのベルゼブブは女王様っぽい感じ。自分とは正反対」(羅さん)

と、それぞれに印象を語っていた。

3人がそれぞれ『カラドリウス ブレイズ』のプレイを披露した後には、本作の限定版に付属するドラマCD「神鳥の叙事詩~前後譚~」についても話は及んだ。「シリアスなゲームとはちがって、コミカルで楽しいものになっている」と内田さんが語ったのを受けた羅さんによると、「どのキャラクターもゲーム中とはちがう一面が見られて萌える!」とのこと。ドラマCDは今までの『カラドリウス』シリーズを遊んできたファンにとっては、かなり気になるものになりそうだ。

左から羅 弘美さん、内田愛美さん、発売元モスの代表取締役社長で本作のプロデューサー駒澤敏亘氏、笹本菜津枝さん。彼女たちのステージ上でのお姿は諸事情により掲載できなかった。残念。

左から羅 弘美さん、内田愛美さん、発売元モスの代表取締役社長で本作のプロデューサー駒澤敏亘氏、笹本菜津枝さん。彼女たちのステージ上でのお姿は諸事情により掲載できなかった。残念。

 

「PS3にシューティングゲームを増やしたい」

終わってみれば「『カラドリウス ブレイズ』公開ブロガー体験会 in 高田馬場ゲーセン・ミカド」は約2時間にもわたってつづいた、熱の入ったものだった。

ともすればマニアックになり、初心者には遊びづらいものになりやすいのが、近年におけるシューティングゲームの傾向とも言える。そんな状況のなか、本作『カラドリウス ブレイズ』は、「シンクロプレイ」をはじめとする新要素を見る限り、確かに「より遊びやすく」というコンセプトが徹底されているように思えた。

移動速度や攻撃力といったキャラクターごとの特性や、エレメンタルシュートの違いなどがわかりやすくまとめられた「チュートリアルモード」を搭載。初心者への配慮が感じられる。

移動速度や攻撃力といったキャラクターごとの特性や、エレメンタルシュートの違いなどがわかりやすくまとめられた「チュートリアルモード」を搭載。初心者への配慮が感じられる。


イベントのなかで「PS3にシューティングゲームを増やしたい」とも語っていたディレクターの星野氏。それはすなわち、シューティングゲームのファンを増やすことにほかならない。新たなシューティングゲームのファンを獲得するにはどうすればいいのか? 星野氏をはじめ、株式会社モスが出した答えのひとつがこの『カラドリウス ブレイズ』なのだろう。

(文・編集部 I)

『カラドリウス ブレイズ』公式HP

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ゲームガンバ編集部
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「ゲーム業界をひっそり応援 今日も元気に業界ウォッチ!」を合言葉に、「ゲーム」に関わるもののさまざまな魅力をお伝えします!