【第10回】ライター業が縁で出会ったゲーム(前編)

ライターの仕事を受ける際は、やはりその人の適性に合わせたゲームを任されることが多いです。しかし、当たり前ですが好きなジャンルのものばかりを受けられるというわけでもありません。ただ、それゆえに「プライベートなら絶対に買わなかった」というゲームに触れることもあります。 今回はそんな、仕事がきっかけでプライベートでもプレイするようになった「縁のあったゲーム」のお話です。やや若気の至り的な、ちょっとした騒動も含まれますが、もう時効というかサービスが終わってるのでおそらく問題はないかなとは考えています。でも仮に似た環境であっても、マネはしないでくださいね(笑)。

オンラインゲームの仕事

そのゲームは、とあるオンラインMMOの仕事がきっかけで出会いました。 まだ家庭用のLANが少数派でオン環境といえば電話線をつなぐモデムだったころに、某S社の現在は「2」になっている有名なアクション系のものを友人同士で楽しんだりもしましたが、それ以降はオンラインゲームとは無縁でしたので、ゲームのジャンルはともかく非常に新鮮な出会いだったのを今でもはっきり覚えています。 オンラインゲームといえばゲームを楽しむだけでなく、大勢の人と同じワールドにインし、新たな出会いなどがあるのも魅力です。しかし攻略で使用できるサーバーはその多くが一般のワールドとはちがうテストサーバーのため、同じライター以外で誰かに出会うということがまずないというのがほとんどでした(ごくまれに、開発側のテストプレイヤーと遭遇して話しこんだりもしますが)。 広大なワールドにひとりポツンとたたずみつづけると、なんだか人類最後の生き残りみたいな感じもしましたが、それでも同僚や開発の方と協力して新規実装のボスと戦ったりしたのが楽しかったので、思い切ってプライベートでもプレイすることにしたのです。

実機での人の多さに困惑

実際にプライベートでプレイしてみると、まず驚いたのが人の多さ。攻略時はパーティを組んでいなければエリア検索で「1人」というのも少なくなかったのに、人気のエリアともなれば「100人以上」と出たりするのですから、まさに別世界です。 人口密度が低いモンゴル出身の力士が来日して例外なく驚くのが人の多さということですが、このあまりの変化はちょうどそんな感じになるのかもしれません。 私は形としては新規プレイヤーですがこの先のアップデート内容まで知っているので、すぐにそれなりに戦える(使える、頼れるとも言いますね)プレイヤーとしての地位は確立できました。まあ、某アニメ風に言えば「チーターやない、ビー○ーやんけ!」といったところですから当然ですよね(笑)。 ともかく、そんなこんなでプレイしているうち所属勢力から戦争参加の依頼が舞い込みました。そのゲームではプレイヤーの所属勢力同士が戦争を行ない、負けがつづくといろいろ不利益が発生します。今回は負けると国家が崩壊(再建は可能ですが)するので、使い手はなるべく参加して欲しいとのことでした。 勢力に関してはとくに興味がなく、選択の際は目をつぶって適当にカーソルを動かして決めたので、別に滅んだならそれはそれでいいのかなあとも考えていたのですが、勢力を取りまとめる師範(という通称が与えられている1プレイヤー)が良い方でして、かなり熱心に誘っていただいたこともあり参戦を決意するところとなります。

勝利のための秘策あり?

それは戦争の1週間ほど前のことです。どのように戦うかの方策などを話し合うため、勢力のプレイヤーの多くが街の広場に集合していました。そこで上がった議題のひとつに、これまでにない戦術で敵の度肝を抜けないかというものがありました。 いやまあ、確かにこれまで不利なことが多かったから滅亡寸前まで追い込まれたわけですし、これまでと同じやり方をしたのでは勝てない可能性も少なくはありませんが、現実とちがって決められたルール内で手を打つしかないので奇策とか新兵器とか無理でしょう……という流れになってこの議題はあっさりお流れになりかけました。 しかし私には、とある手段が使えるのではないかという思いがありました。それはテストサーバーでプレイした経験があるからこそ、考え付いたのかもしれません。新参なので意見を求められなければ積極的に発言はしていなかったのですが、思い切って発言を求めました。 「私にひとつ考えがあるのですが、検討していただいてよろしいでしょうか?」 さてその考えとは……これは次回のお楽しみということで。ちなみに不正とかそういう類のものではありませんが、予想外の事態が起こり少し話が大きくなりました。答えを聞いてしまえばあっけないものかもしれませんけど、ご期待ください。

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著者プロフィール

台風一家ゲームライター
ゲームを始めて、はや○十年となりました。小さいころはロボアニメをよく見ていたせいか、ライターになってもロボにやたら縁があります。「誰かの成功から学ぶ」ためでなく「誰かの失敗を繰り返さない」ために歴史を学んでいましたが、あまりその教訓は生かされていない気がしますね。