第2回 実際のゲームに見るスチームパンク

こんにちは、ジムです(・ω・)

第2回「蒸気と歯車のゲーム日和」は、前回お話したとおり「実際のゲームに見るスチームパンク」をテーマに書いていこうと思います。

ファミコン時代にはなかなか表現しにくかった、ゲームに於けるスチームパンク的表現。筆者が初めて「スチームパンクなゲームだな」と認識したのは1994年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された「FINAL FANTASY VI(以下、FF6)」だったかと記憶しているのですが、このゲームのスーパーファミコンとは思えない重厚なグラフィックとストーリーに当時の筆者はとてもおどろいたものです。

蒸気機関などの機械を使う国と、魔導の力を使う帝国の戦いを描いた作品なのですが、この作品の面白さを引き立てるのが、決められた主人公ひとりの目線で物語を追うのではなく、主要キャラクターをちがう場所、ちがう立場から描く群像劇。その手法を取ったことで緻密に作り上げられたストーリー、世界観、グラフィックのすべてをより一層深く味わえるのです。

今、これを読んで「FF6」をぼんやりと思い出した方なら分かると思うのですが、雪山や鉱山をはじめ、画面が暗いんです。筆者だけかも知れないですが、プレイしてから何年も経って思い起こすと、街も色とりどりで無く、灰色や煤けた茶色のイメージがとても強いんですよ。

でも、華やか。

これこそスチームパンクなんです。鉄板を重ねてリベット打ちした錆色の家、大小の歯車が周る動力源、至るところで機械の動く音が聞こえる。こんな世界に住んでみたいなぁ、と思った素晴らしい作品です。

思い出してまたプレイしたくなった方や、この記事を読んで「そうなんだ!」と思った方は、Wii Uのバーチャルコンソール、プレイステーション3のゲームアーカイブスなどでもプレイできますので、ぜひ遊んでみてください。今やっても面白いと思いますよ。

「FF6」の世界観の背景にある「暗さ」は、さまざまな国の思惑の中で、戦わなければならない人々の想いをグラフィックス化した結果なのではないかと思うのですが、だからと言ってスチームパンク作品すべてが暗いわけではないのです。

レトロフューチャーの側面を多く持つスチームパンクは「ヴィクトリア朝時代、西部開拓時代などの人々が描く未来の空想を想像し、その世界を創っていくこと」でもあるのです。

そうなると、当時の人は「こんなに機械文明を発展させた蒸気機関なんだ。この先にあるものは、もっと蒸気機関でいろんなことができる時代だ」と、ポジティブに考えたことでしょう。それならば、おのずとポジティブなスチームパンクゲームも出てくるというもの。

次回はそんな「明るいスチームパンクなゲーム」をお届けしたいと思います。
お楽しみに(・ω・)!

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著者プロフィール

Jim
Jimスチームパンクアーティスト
スチームパンクバンド『Arte Macchina』のボーカリスト。作詞、作曲、物語の原作のほか、ゴーグルや革細工等のスチームパンクアイテムの製作をしています。

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