しばらくぶりの「蒸気と歯車のゲーム日和」ですが、今回で早くも7回目となりました。読者の皆様、お元気でしたか? ゲームしてましたか? これから本格的に暑い夏が始まりますが、長期の休みは家にこもってゲームを……なんてのも、ぜいたくな時間の使い方ですよね。

そんな7月は、ついにあの「ファイナルファンタジーXII(以下、FFXII)」がパワーアップして帰って来ます! その名も「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ(以下、FFXIIZA)」。

オリジナル作品の方は、プロジェクト開始当時から松野泰己氏がプロデューサー、ディレクター、シナリオを担当していたものですが、開発中に病気を患い原案、シナリオプロット、監修に回っていました。

この松野氏は「タクティクスオウガ」シリーズや「ベイグラントストーリー」等を手掛けたクリエイターで、重厚で暗い作風ながらも、ゲームの世界観や作中の歴史に至るまで作り込みがとてもしっかりとしているのが特徴です。これらの作品は、一部あるいは全部の世界観が「イヴァリース」という舞台に基いて展開していますが、今回の「FFXIIZA」も、それらと同様にイヴァリースの世界で起こる物語となっています。

イヴァリースの名前の由来はイギリスが元になっており、ヴィジュアル面でもスチームパンクの祖たるヴィクトリアンな雰囲気を感じ取る事が出来ます。

「FFXII」の主人公であるヴァンは空賊に憧れる青年。どうやらあまりキャラクター人気は高くない主人公のようですが、これについてはヴァンも憧れている空賊のバルフレアというキャラクターにヒーロー的な部分がすべて持っていかれているので、ある種仕方ないかもしれませんね。

そんなヴァンは何でもない青年ですが、筆者としてはそこに親しみやすさを感じています。「FFXII」の暗い世界感や物語も、彼の存在がうまく中和しているのではないでしょうか。

さて、そんな本作が11年の時を経て、どう変わったのか。現時点でわかるところを見てみましょう。まずは、質感や透明感の増した画質に注目です。

服の模様や細かい細工がクッキリと見える様になっていますね。そして、BGMをすべて生演奏で再度レコーディングし、徹底的に音源レベルを上げてきたサウンドも素晴らしい。

ジョブシステム「ゾディアックジョブシステム」も、進化したようです。12種類のジョブが存在している本作では、キャラクター1人に2種類のジョブを組み合わせ、その長所を伸ばしたり短所を補ったりと、プレイヤー好みに育成することができるようになりました。

リマスタリングの枠を超えて遊びやすく進化した本作。以前より評価の高かった戦闘システム、グラフィック、サウンドが更なる進化を遂げて最新機種で遊べるのはとても楽しみですね。

「クラッシュバンディクー」、「パラッパラッパー」など初代PlayStationの代表的なゲームのリメイクや、「オーディンスフィア」、「キングダムハーツ」シリーズ等、PlayStation2からも多数のリメイク作品が発表されているPlayStation4。これからも楽しみなゲームが予定されていて、筆者も忙しくなりそうです。

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著者プロフィール

Jim
Jimスチームパンクアーティスト
スチームパンクバンド『Arte Macchina』のボーカリスト。作詞、作曲、物語の原作のほか、ゴーグルや革細工等のスチームパンクアイテムの製作をしています。

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