ゲームガンバをご覧の皆様、ドーモこんにちは! オフィスティーズガーデンの川中です。第4回は初戦の主役モンスター「ジャグラス」と「ドスジャグラス」を実際の生き物と見比べて解説していきましょう。今回は長くなりそうなので、前置きなしでスタートです。

びっくり、グリーンイグアナの登場!

さっそくですがみなさん、こんなトカゲを見たことはありませんか? あっ、爬虫類だからって気持ち悪いと言ってあげないでくださいね。よく見るとすごくカッコイイ生き物なのです。

グリーンイグアナ。普通は上の個体のように緑色をしているのだが、中には下の個体のように全身が真っ赤に染まる個体もいる

イグアナの見た目だけは一般的によく知られていて、大きな緑色の見慣れないトカゲを見ると大抵の人は「イグアナ?」と言うくらいです。テレビで見る機会が多いためでしょうか。

このイグアナの正式名称は「グリーンイグアナ」といい、大まかに中米から南米にかけて生息しています。単にイグアナと呼んでしまうと、たくさんいるイグアナの仲間全体を指すことになりますので、厳密にはグリーンイグアナと呼ぶのが正解です。

この迫力あふれる面構え。「恐竜のよう」「怪獣のよう」と例えられることもよくあります

グリーンイグアナってどんな生き物?

こんな見た目ですが草食動物で、木の上でいろいろな植物を食べて生活しています。草食動物というと大人しいイメージがあるかもしれませんが、その性格は実際真逆でアグレッシブ。なぜなら、草食動物が大人しかったら自然界ですぐ絶滅してしまうからです。

向こうから危害を加えてくることはまずありませんが、こちらから手を出すと危険です。木に登るための鋭い爪、硬い植物の繊維を断ち切るためのカミソリのような歯、近づく敵に向かって振り回すトゲ付きの鞭のような尻尾など、その姿は草食動物の一般的なイメージを覆すのに十分でしょう。

過去には芸能人が飼育したことでブームになったりもしましたが、実際には飼育にはとても手間とお金がかかります

実際に飼育するのは至難のワザ

ちなみに最大で2メートル近くのサイズになり、先に説明した性格もあって、生半可な覚悟で飼育するのは絶対にお勧めしません。寿命も20年近くあります。ゲーム的に言うと飼育は「無理ゲー」なのです。

見せびらかしたいとか、何となく飼ってみたくなったとかの甘い理由で飼い始めると、人も動物も不幸な結果になりますのでご注意を。

子供のうちは手のひらに乗るサイズなので誤解しやすいが、最終的には2メートル近くになる大きなトカゲです

また、近年では石垣島で野に放たれたものが繁殖して問題になっていますね。一年中暖かく、冬でもそれほど寒くならないという環境が、グリーンイグアナの本来の生息環境に合っていたことが帰化の理由です。

真面目な話ですが、このままでは沖縄本島や西表島なども危険でしょう。生態系を壊さないためにも、動物は本来いた場所以外に逃しては絶対にいけないのです。

頭に生えた立派なタテガミ(クレストと呼びます)は、強いオスの証。この子もまだまだ伸びる余地があります

こんなにカッコ良くて魅力的なトカゲなので、彼らの飼育はそれに情熱を注げる人か、動物園などの施設に任せましょう……!

「MHW」の世界でのグリーンイグアナ

というわけで「ジャグラス」と「ドスジャグラス」。顔の形や、頬についた大きな鱗、それから頭部に長く伸びるクレストなどを見ると、グリーンイグアナがモチーフになっていることがよくわかります。

実際の生き物をCGにモデリングするのはとても大変な作業なのですが、これを見るだけでも開発チームの苦労が偲ばれます。

私を背後から見下ろすドスジャグラス。先の写真と見比べると、まさにグリーンイグアナ

死体の肉に群がるジャグラスたち。実際にはグリーンイグアナは草食性です

イグアナと……ジャガー!?

ところでなぜ「ジャグラス」という名前にしたのでしょうか? イグアナがモチーフなら「イグアノス」とかでもよかったと思うのですが(適当か)。しかし、それは実際にグリーンイグアナと同じような環境で暮らしている動物にヒントがあったのでした。

ジャガー

まあ、なにせゲームやから……名前も格好良くせなアカンし。グリーンイグアナだと……肉食動物と違いますやんか。つまり、こいつにあのずんぐりむっくりした動物をミックスして……って、全然わからん(某けものアニメより)!

失礼しました。「ジャグラス」という名前からは、南米に生息する大型ネコ科肉食獣のジャガー(Jaguar)が読み取れます。おそらく密林に住む俊敏な肉食獣であり、かつグリーンイグアナと生息地域が似通っているということで、モチーフに取り入れられたと筆者は想像しています。

のどが渇いたジャグラスたち。そういえばジャガーも水が好きという変わったネコ科動物なのです

ちなみに、ジャガーは南米、ピューマは北米、ライオンとヒョウはアフリカ、トラはアジアと覚えておけば、テストで間違えることはないでしょう。あっ、タスマニアタイガーはオーストラリアですね(絶滅してるよ!)。

さらにこの「ジャグラス」たちのボス的存在である「ドスジャグラス」。見てください、この巨大な体躯!

見返って威嚇するドスジャグラス。かっけー!

そしてこの「ドスジャグラス」、初登場シーンではいきなり小型モンスターに飛びかかり丸呑みするという衝撃のエントリーを果たすのですが、この補食の仕方がまさにヘビのそれなのです!

ドスジャグラスはケストドンという小型モンスターをパクッとくわえるや否や……

なんとヘビのように頭から丸呑みにしてしまった! 何たる貪食性か!!

ここで、ヘビの補食の仕組みについて説明しようと思ったのですが、よく考えたらヘビにマイナスのイメージを持っている人も少なくないですよね? そんな人のためのワンクッションということで、今回はここまでにしたいと思います。実際のヘビはとても魅力的で面白い生き物なので、次回の解説をどうぞお楽しみに! 以上、オフィスティーズガーデンの川中でした。

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